今代こんだい)” の例文
第二十七条 吾々今代こんだいの人民は、先代前人より継承したる社会の文明福利を増進して、之を子孫後世に伝ふるの義務を尽さざる可らず。
修身要領 (新字旧仮名) / 福沢諭吉慶應義塾(著)
柳屋やなぎや土地とち老鋪しにせだけれども、手廣てびろあきなひをするのではなく、八九十けんもあらう百けんらずの部落ぶらくだけを花主とくいにして、今代こんだい喜藏きざうといふわか亭主ていしゆが、自分じぶんりに𢌞まはるばかりであるから
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
柳屋は土地で老鋪しにせだけれども、手広くあきないをするのではなく、八九十軒もあろう百軒足らずのこの部落だけを花主とくいにして、今代こんだい喜蔵きぞうという若い亭主が、自分で売りにまわるばかりであるから
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)