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二束三文
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にそくさんもん
ふりがな文庫
“
二束三文
(
にそくさんもん
)” の例文
住居
(
すまい
)
は住居で、葉子の洋行後には、両親の死後何かに尽力したという親類の某が、
二束三文
(
にそくさんもん
)
で譲り受ける事に親族会議で決まってしまった。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
河童
(
がたろ
)
横町は
昔
(
むかし
)
河童
(
かっぱ
)
が
棲
(
す
)
んでいたといわれ、
忌
(
きら
)
われて
二束三文
(
にそくさんもん
)
だったそこの土地を材木屋の先代が買い取って、借家を建て、今はきびしく高い家賃も取るから金が出来て
夫婦善哉
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
チャン
爺
(
じい
)
さんは、あれでそうとうなもんだよ。こっちが売りに持っていった品物は
二束三文
(
にそくさんもん
)
に値ぎりたおす。それをあとで磨きにかけて、とほうもない高値で、外国人などに売りつけるんだ。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
なまじい保護を受ければこそ、こんな兄に頭を下げなければならない。牛乳配達をしても食ってられると
覚悟
(
かくご
)
をした。兄はそれから道具屋を呼んで来て、先祖代々の
瓦落多
(
がらくた
)
を
二束三文
(
にそくさんもん
)
に売った。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
束
常用漢字
小4
部首:⽊
7画
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
文
常用漢字
小1
部首:⽂
4画
“二束”で始まる語句
二束