乾鰯ほしか)” の例文
でた乾鰯ほしか船には、いッたい、だれとだれが乗り合わせて来るんでしょうか。そいつアまだ、親方には目星はついていねえんでしょうね
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「太政官とこでも、去年から今年へかけて、一反歩に三十八圓から損やちうこツちや。……私んとこは小作がないさかい、損はせんけど、乾鰯ほしかも石灰も高いよつてな、そいだけ借錢になつてけつかる。何んの因果で百姓に生れて來たかなア。」
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)