中一日なかいちにち)” の例文
中一日なかいちにち置いて、敬太郎けいたろうは堂々と田口へ電話をかけて、これからすぐ行っても差支さしつかえないかと聞き合わせた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
中一日なかいちにちおいて打ち合せをした時間に、電話をかけた男が、綺麗きれいな洋服を着て写真機をたずさえて私の書斎に這入はいって来た。私はしばらくその人と彼の従事している雑誌について話をした。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
見知らない名刺の持参者が、健三の指定した通り、中一日なかいちにち置いて再び彼の玄関に現れた時、彼はまだささくれた洋筆先ペンさきで、粗末な半紙の上に、丸だの三角だのと色々な符徴を附けるのに忙がしかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)