不始末ふしまつ)” の例文
母樣始めお前方の仕樣の惡さに今の困窮然ば御自分の不始末ふしまつから不自由なさるる事なれば私共わたしどもしる事ではなし今私が構立かまひだて
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たとえば小さいことながら、僕は若い時から金を使うにはなはだ不始末ふしまつであった。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
その代り、他の雇人隊が、口を揃えて光枝の不始末ふしまつを叱りつけ、があがあぶつぶつはいつつとも見えなかった。するとまた、奥の方からずしんずしんどんどんと、旦那様の豪快なる跫音あしおとが近づき
什器破壊業事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この他、平日にても普請ふしんといい買物といい、また払物はらいものといい、経済の不始末ふしまつは諸藩同様、枚挙まいきょいとまあらず。もとより江戸の町人職人の金儲かねもうけなれども、その一部分は間接に藩中一般のにぎわいたらざるを得ず。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
餘計に持つと不始末ふしまつになり易く、失ふものです。
「……死にはいたしませぬが、少々不始末ふしまつがあるのでございます」
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)