“下聴”の読み方と例文
読み方割合
したぎき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
取りあえず、スースーと歯をすすって、ニヤニヤと笑いかけて、何か令嬢お身の上に就いて、下聴したぎきをするのが、御賛成なかったとか申すことでごわりましたな。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
本来だと、朋友ともだちが先生の令嬢をめとりたいに就いて、下聴したぎきに来たものを、聞かせない、と云うも依怙地いこじなり、料簡りょうけんの狭い話。二才らしくまた何も、娘がくれた花だといって、人に惜むにも当らない。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)