下照したて)” の例文
ここに天若日子、その國に降り到りて、すなはち大國主の神の女下照したて比賣ひめひ、またその國を獲むとおもひて、八年に至るまで復奏かへりごとまをさざりき。
とりきも青きまで下照したてらす柿の葉ごみに風とどまりぬ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
しかるに天若日子はその國に降りついて大國主の命のむすめ下照したてひめを妻とし、またその國を獲ようと思つて、八年たつても御返事申し上げませんでした。
かくしてキジは還つて參りませんから、今でもことわざに「つたきりのキジのお使」というのです。それで天若日子の妻、下照したてる姫のお泣きになる聲が風のまにまに響いて天に聞えました。
かれ天若日子が下照したて比賣ひめく聲、風のむた一九響きて天に到りき。