“七八日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ななようか57.1%
ななやうか42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実は昨年、ちょうど今頃……もう七八日ななようかあとでした。……やっぱりお宅でお世話になって、その帰途かえりがけ、大仁からの電車でしたよ。
半島一奇抄 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼は短冊が折れたとか、よごれたとか云って、しきりに書き直しを請求してやまない。現に今年の正月にも、「失敬申し候えども……」という依頼状が七八日ななようか頃に届いた。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
門々かどかどの松は除かれて七八日ななやうかも過ぎぬれど、なほ正月機嫌きげんの失せぬ富山唯継は、今日も明日あすもと行処ゆきどころを求めては、夜をに継ぎて打廻うちめぐるなりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ああ爭ひの七八日ななやうか
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)