一本脚いつぽんあし)” の例文
けものだのが、いくらでもえるから、ちつとは思出おもひでになるトいつちやあ、アノ笑顔わらひがほをおしなので、わたしもさうおもつてせいか、ひとがあるいてとき片足かたあしをあげたところ一本脚いつぽんあしとりのやうでおもしろい
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
はなれたあぜつたつて、むかふからまたひとつ、ひよい/\とて、ばさりとかしらせておなじくまる。と素直まつすぐ畷筋なはてすぢを、べつ一個ひとつよたよた/\/\と、それでも小刻こきざみ一本脚いつぽんあしたけはやめていそいで近寄ちかよる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)