“一匹夫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちひっぷ66.7%
いちひつぷ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……不肖秀吉は、多少の功はありとはいえ、一匹夫いちひっぷよりお取り立てをたまわって長浜の地に二十二万石を戴く身となっております。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「平の清盛きよもりが、太政大臣だじょうだいじんとなったのを、古今の異例といわれたそうだが、清盛はまだ平氏の帝系ていけいをひいた者。……氏素姓うじすじょうもない、一匹夫いちひっぷとはちがう」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
威風堂々としてあんつて顧眄こべんするの勇を示す、三十余年以前は西国の一匹夫いちひつぷ、今は国家の元老として九重こゝのへ雲深きあたりにも、信任浅からぬ侯爵何某なにがしの将軍なりとか
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)