一匹夫いちひっぷ)” の例文
……不肖秀吉は、多少の功はありとはいえ、一匹夫いちひっぷよりお取り立てをたまわって長浜の地に二十二万石を戴く身となっております。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「平の清盛きよもりが、太政大臣だじょうだいじんとなったのを、古今の異例といわれたそうだが、清盛はまだ平氏の帝系ていけいをひいた者。……氏素姓うじすじょうもない、一匹夫いちひっぷとはちがう」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)