“ゆうり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
邑里31.6%
遊里31.6%
遊離21.1%
有利10.5%
羑里5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
往反ノ者ノ路ニしたがラザルハナシ矣、ノ俗天下ニ女色ヲてらヒ売ル者、老少提結シ、邑里ゆうり相望ミ、舟ヲ門前につなギ、客ヲ河中ニチ、わかキ者ハ脂粉謌咲かしょうシテ以テ人心ヲまどハシ
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
遊里ゆうりの歓楽を一時の興と心得ている市之助の眼から見れば、立派な侍が一人の売女に涙をかけて、多寡たかが半月やひと月の馴染みのために
鳥辺山心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
するやいなやうれしくなる。涙を十七字にまとめた時には、苦しみの涙は自分から遊離ゆうりして、おれは泣く事の出来る男だと云ううれしさだけの自分になる。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もし此手段このしゆだん實行上じつこうじようともな犧牲ぎせいがあるならば、それを考慮こうりよすることも必要ひつようであるけれども、何等なんら犧牲ぎせいがないのみならず、火災防止かさいぼうしといふもつと有利ゆうり條件じようけんともなふのである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
返す返すも天命をかんがえ申し候えども、少しもかなしむ事はなきもの也、むかしの文王さえ羑里ゆうりと申すところにとらわれ申し候、そのうちに易と申す書、つくらせ給う也。