“みとせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
三年79.5%
三歳15.4%
三載2.6%
御歳2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつて大槻内蔵之助おおつきくらのすけ演劇しばいありし時、かれ浅尾を勤めつ。三年みとせあまりさきなりけむ、その頃母上居たまいたれば、われ伴われて見にきぬ。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一四九りようして太虚みそらのぼり、地中ちちゆうをわすれたるならずや。秀吉竜と化したれども一五〇蛟蜃かうしんたぐひなり。一五一蛟蜃の竜と化したるは、寿いのちわづかに三歳みとせを過ぎずと。これもはた後なからんか。
さて支那にも僧など暇多い故か、観察のくわしい人もあって、後唐の可止てふ僧托鉢して老母を養いあるきながら、青竜疏せいりょうそを誦する事三載みとせ、たちまち巨蟒うわばみあって房にあらわる。
本邦では普通に馬牛を食うを古来忌んだようだが、『古語拾遺』に白猪、白馬、白鶏を御歳みとせすなわち収穫の神にたてまつってその怒りを解く事あり。