“三年”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みとせ76.9%
さんねん23.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これを見た山男は、小鳥さへかくは雄々しいに、おのれは人間と生まれながら、なじかは三年みとせ勤行ごんぎやうを一夜に捨つべいと思ひつらう。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
かつて大槻内蔵之助おおつきくらのすけ演劇しばいありし時、かれ浅尾を勤めつ。三年みとせあまりさきなりけむ、その頃母上居たまいたれば、われ伴われて見にきぬ。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
新道しんだう春日野峠かすがのたうげ大良だいら大日枝おほひだ絶所ぜつしよで、敦賀つるがかねさきまで、これを金澤かなざはから辿たどつて三十八里さんじふはちりである。かに歩行あるけば三年さんねんかゝる。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
第一番だいいちばんに、石造皇子いしつくりのみこはずるいほうさいのあつたかたですから、註文ちゆうもんほとけ御石みいしはちりに天竺てんじくつたようにせかけて、三年さんねんばかりたつて
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)