“げんそん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
儼存41.7%
玄孫33.3%
厳存16.7%
現存8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遜志斎集そんしさいしゅうを執ってこれを読むに、蜀王しょくおう所謂いわゆる正学先生せいがくせんせいの精神面目奕々えきえきとして儼存げんそんするを覚ゆ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
この自天王、———後亀山帝ごかめやまてい玄孫げんそんに当らせられる北山宮きたやまのみやと云うお方が実際におわしましたことは専門の歴史家も認めるところで、決して単なる伝説ではない。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
その頃はまだ、こういう大剛たいごうな父性の持ち主は、ひとり光圀みつくにの父親ばかりでなく、一般の子弟の上にも、大名の家庭にさえも、かなり多く厳存げんそんしていたものである。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遺跡ゐせき實踐じつせんして考ふるも、之を現存げんそん未開みかい人民の所業に徴するも、貝塚に於ける穿鑿せんさく食物原料調査しよくもつげんれうてうさに益有る事、實に明々白々なり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)