“ユラ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:ゆら
語句割合
50.0%
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唯、姫の仰ぎ寢る頂板ツシイタに、あゝ、水にさし入つた月。そこに以前のまゝに、幾つもカサの疊まつた月輪の形が、ユラめいて居る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
唯、姫の仰ぎ寢る頂板ツシイタに、あゝ、水にさし入つた月。そこに以前のまゝに、幾つもカサの疊まつた月輪の形が、ユラめいて居る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
帷帳トバリを周らした中は、ほの暗かつた。其でも、山の鬼神モノ、野の魍魎モノを避ける爲の燈の渦が、ぼうと梁に張り渡した頂板ツシイタユラめいて居るのが、たのもしい氣を深めた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
帷帳トバリを周らした中は、ほの暗かつた。其でも、山の鬼神モノ、野の魍魎モノを避ける爲の燈の渦が、ぼうと梁に張り渡した頂板ツシイタユラめいて居るのが、たのもしい氣を深めた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
唯、姫の仰ぎ寝る頂板ツシイタに、あゝ、水にさし入つた月。そこに以前のまゝに、幾つもカサの畳まつた月輪の形が、ユラめいて居る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
帷帳トバリメグらした中は、ほの暗かつた。其でも、山の鬼神モノ、野の魍魎モノを避ける為の灯の渦が、ぼうとハリに張り渡した頂板ツシイタユラめいて居るのが、たのもしい気を深めた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「いよゝます/\厳凝してむ」には、曙覧自身の愈深まり、ひそまつて来た幽なる心は感じられるのだが、其は条件だけであつて、人の心をユラぎ響かせる——響きではないのである。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)