“バタ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:ばた
語句割合
牛酪72.2%
乳酪11.1%
乾酪5.6%
拾い5.6%
5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
麺麭パンを厚く切りそれに牛酪バタとジヤムとを塗つて、半々はんはんぐらゐの珈琲コーヒーを一わん飲ませた。その狭い台所兼食堂の卓の近くに、カナリヤが一羽飼つてある。
日本媼 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
さみどりのキヤベツの地より湧くところ人つくりをり新しき乳酪バタ
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
新聞雑誌の売店キオスク、煙草屋、靴紐と靴クリーム、乾酪バタ屋、三文玩具や、糖菓コンフェクト蜜柑屋マンダリーン
モスクワ印象記 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
夜の一時を過ぎると、気の早い拾いバタ屋が道頓堀通のアスファルトへ手車を軋ませながら、薄汚い姿を現わす。
青春の逆説 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
其で、廿年・廿五年後の今日では、古い畑の石ころを、時々気まぐれに掘り棄てる位で満足して、新しい焼きバタウナはう、と言ふ積りもなくなつて居るらしく見えると言ふ事でした。
芝居に出た名残星月夜 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)