“ガラスご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
硝子越87.5%
玻璃越12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
アンディーヴの戻茎の群れは白磁の鉢の中に在って油の照りが行亙り、硝子越ガラスごしの日ざしを鋭くね上げた。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「いゝ晩ですこと。」と硝子越ガラスごしに見ながら、彼女は云つた。「星は光つてゐないやうですけれど。ロチスターさんは、どうやらいゝ旅行をなさいましたでせうよ。」
玻璃越ガラスごしに山々の風景を望んで居た一人の肥大な老紳士、是も窓のところに倚凭よりかゝつて、振返つて二人の様子を見比べた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
暫時しばらく二人は無言であつた。校長は窓の方へ行つて、玻璃越ガラスごしに空の模様をのぞいて見て
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)