“わなゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
40.0%
30.0%
20.0%
10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何たる神秘、落ちついた真青な輝き……暗い深夜の秘密に密醸された新鮮な酸素の噎びが雨後の点滴てんてきと相連れて、冷たい霊性の火花も今真青にわなゝき出した。……その下に猫がゐる。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
休む無しにわなゝくので。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
物いはんとすれど涙のみこぼれて、色もなき唇のぶる/\とわなゝくは感の胸に迫りてにや、お蘭は靜かにさし寄りていざと藥をすゝむれば、手を振りて最早氣分はたしかで厶りまする
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
彼等の頭を地につかしめよ、無慈悲の斧の刃味の好さを彼等が胸に試みよ、惨酷の矛、瞋恚しんいの剣の刃糞と彼等をなしくれよ、彼等がのんどに氷を与へて苦寒に怖れわなゝかしめよ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)