“ぶる”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ブル
語句割合
37.5%
25.0%
25.0%
12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
重い疲労を引きりながら、夕方の道を帰って来た。その日町へ出るとき赤いものを吐いた、それが路ばたの槿むくげの根方にまだひっかかっていた。堯にはかすかな身ぶるいが感じられた。
冬の日 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
咄喊とっかんはこのよくせきをせんじ詰めて、煮詰めて、缶詰かんづめにした声である。死ぬか生きるか娑婆しゃばか地獄かと云うきわどい針線はりがねの上に立ってぶるいをするとき自然と横膈膜おうかくまくの底からき上がる至誠の声である。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
歯の根も合わぬくらいガタガタぶるいであった。私は照準をまた心持下げてくれた。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
ちはやぶる神のむかし大山つみのなせる業にや造化の天工いづれの人か筆をふるひ詞を尽さむ。
松島に於て芭蕉翁を読む (新字旧仮名) / 北村透谷(著)