“ようこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
洋行17.6%
妖光11.8%
楊厚11.8%
陽光11.8%
楊昂5.9%
楊洪5.9%
傭工5.9%
姚興5.9%
洋紅5.9%
耀光5.9%
要綱5.9%
陽攻5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうしてかとうともし山男が洋行ようこうしたとするとやっぱり船にらなければならない、山男が船に乗って上海シャンハイったりするのはあんまりおかしいと会長さんは考えたのでした。
紫紺染について (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
えたいのしれぬ妖光ようこうがひらめき渡って、クラクラと眼まいを感じないではいられなかった。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
そのあとへ楊厚ようこうという人が赴任した。ある日、楊が役所に出ていると、数人の者が手枷てかせや首枷をかけた一人の囚人めしゅうどをつれて来て、なにがし村の一件の御吟味をおねがい申すといって消え失せた。
福寿草ふくじゅそうは敏感な花です。最も鋭敏に温度を感ずる野草です。福寿草は残雪のまばらな間からかすかな早春の陽光ようこうをあびて咲き出るのです。そしてとても光に感じ易く、光をあこがれる花なのです。
季節の植物帳 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「いまこそ退く魏兵を追って、徹底的に殲滅すべし」となす楊昂ようこうの説と
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
張衛を大将に、楊昂ようこう楊任ようじんなど、続々、漢中から前線へ発した。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
太傅たいふ許靖きょせい、安漢将軍糜竺びじく青衣侯せいいこう尚挙しょうきょ、陽泉侯劉豹りゅうひょう、治中従事楊洪ようこう、昭文博士伊籍いせき、学士尹黙いんもく、そのほかのおびただしい文武官は毎日のように会議して大典の典礼故実を調べたり
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一切を長裔ちょうえいに行わしめ、彼を長史に任じ、杜瓊とけい諫議かんぎ大夫に、杜微とび楊洪ようこう尚書しょうしょに、孟光、来敏らいびんを祭酒に、尹黙いんもく李譔りせんを博士に、譙周しょうしゅうを太史に、そのほか彼の目がねで用いるに足り
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あるいは貧賤なる農夫・傭工ようこう・職人をして権利を保有せしむるの嘆願書となり、あるいは柔婉じゅうえん優美なる婦女をして参政の権を分配せんことを迫るの公訴状となり
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
以為おもえらくまさに隣国嬪嬙ひんしょうを貢する者あるべし、明年姚興ようこう果して来り女を献ず〉すなわち白兎は色皙の別嬪が来る瑞兆しるしで、孝子の所へも来る由見え
洋紅ようこうで真赤に染めてあるウデだこの顔をながめた。
小鳥達のさえずる声が、急にその数を増して行き、あたかも「交響楽」のように交錯する。緑色の耀光ようこうが神秘なまでにあふれて行く。…………突然、あっと思う間に、陽光がかげってしまう。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
帷中いちゅうの短時間に、ばたばたと裁決したことなので、その要綱ようこう知悉ちしつしていた者は、まったく首脳部だけで、大衆一万五千の兵は、ただ木之本へ木之本への合言葉と
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、きのうからの、この手出しは、秀吉の“陽攻ようこう”であって、真実のうごきは、犬山を中心とする池田勝入の、岡崎奇襲の準備にあった。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)