“やすき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤスキ
語句割合
平安21.4%
14.3%
安来14.3%
7.1%
安來7.1%
安全7.1%
安息7.1%
安泰7.1%
平和7.1%
平康7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
罪を罰し悪をただし規律を維持するをのみ神の属性と見做みなす時、人はわが罪のむくいを怖れて平安やすきを得ない。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
且水のこほりは地中にりても消易きえやすきものなり、これなし、水は極陰の物なるゆゑ陽にかんやすきゆゑなり。我越後に削氷けづりひを視ておもふに、かの谷間たにあひありといひしは天然てんねんの氷室なり。
一時のつけ元気で苦しさをまぎらかしたのも、姑息こそくやすきぬすんでわずかに頭を休めたのも月末という事実問題でひとたまりもなく打ちこわされてしまう。
去年 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
俗謠で知らないもののない安來やすきとはこゝか、さう思つてその驛を通り過ぎて行くと、山陰らしい赤い土の色が、城崎や香住あたりで見て來たよりも更に濃い。崖も赤く、傾斜も赤い。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
我曰ふ、あゝ七度なゝたびあまり我を安全やすきにかへらしめ、たちむかへる大難より我を救ひいだせし愛する導者よ 九七—
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
我彼に請ひていひけるは、あゝねがはくは汝のすゑつひに安息やすきをえんことを、請ふここにわが思想おもひもつれとなれるふしを解け 九四—九六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
義仲以来由縁ゆかりある名家が、そんな名もない悪女のために滅亡するはいかにも残念、場合によっては木曽家のため、その女を討って取り、国土を安泰やすきに置かなければならない
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
平和やすきはなほひがたきかくれ水か
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
斯して彼等は—是等の現代人等は—浅く民の傷を癒して平康やすきなき所に平康平康やすしやすしと言うのである、彼等は自ら神の寵児なりと信じ、来世の裁判の如きは決して彼等に臨まざることと信ずるのである