“もっきん”の漢字の書き方と例文
語句割合
木琴100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まれつき、なんでもおときなのだ。だれからおそわらなくても、こうして、木琴もっきんらせば、いい音色ねいろるじゃないか。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)
筆をおくと、彼は椅子いすに返って、片手に杯を持ち、片手の指で木琴もっきんを叩くように卓をはじき、小声でそれをぎんじてみた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大きな木琴もっきんをつくり、その木琴を新吉が持ってぐるぐるまわり歩きます。ファットマンはその後からついて歩きながら、鼻の先に持ったぼうで木琴をたたくのです。
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
そのとき、いとれた木琴もっきんは、ほかの不用ふようになった品物しなものといっしょに、てられるごとく、このむらのこされたのでした。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)
胡弓こきゅう長笛ちょうてき蛮鼓ばんこ木琴もっきんかねなどの合奏オーケストラにあわせて真っ赤な扮装ふんそうをした童女三人が炎の乱舞を踊りぬいてしばらくお客のご機嫌をつないでいる。——それが引っ込む。曲が変る。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、いままでのように、自由じゆうに、無心むしんに、木琴もっきんらして、恍惚こうこつとなることができなくなったのであります。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)