“めば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
芽生79.3%
目張6.9%
6.9%
芽萌3.4%
目貼3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただこの花でむずかしいのは、芽生めばえのうちから葉の形で八重やえ一重ひとえを見分けて、一重をてて八重をのこすことであった。
それから裏漉しにしてつゆはゼリーに取り身の方はそのまま器へ入れて目張めばりをしておくと長くちます。林檎にも酸いのと甘いのがありますから砂糖の入れ方はそれで加減しなければなりません。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
そしてゆきえたがけには、ふきのとうがめばえ、岩鏡いわかがみはなうつくしくいていました。
らんの花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
自然の慈雨に濡れずして工藝の種は芽萌めばえないであろう。材料の貧しさは美の貧しさである。自然を遠ざかるものは、美からも遠ざかってくる。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
すべての開墾者がなすように、私も雑草を抜き去り、石を除き、土塊を砕き、畑を整えようと努めたのである。私はそこに幾個かの種を下ろした。いつか春はめぐ芽萌めばえる時はきたるであろう。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
扉には、隙間風が吹きこまないように、目貼めばりがしてあった。彼は、ポケットから手を出して、その扉をコツコツ叩いた。
渦巻ける烏の群 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)