“みなそこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
水底100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくいひて後、後方うしろに近くゐたる者を己に代らしむるためなるべし、恰も水底みなそこ深く沈みゆく魚の如く火に入りて見えざりき 一三三—一三五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かゝる時は昔の少女、その嬌眸をみひらきて水底みなそこより覗き、或はうなづき或は招けり。とある朝漁村の男女あまた岸邊に集ひぬ。
沖はよくぎてさざなみしわもなく島山の黒き影に囲まれてそのしずかなるは深山みやまの湖水かとも思わるるばかり、足もとまで月影澄み遠浅とおあさの砂白く水底みなそこに光れり。
置土産 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)