“まなでし”の漢字の書き方と例文
語句割合
愛弟子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少女時代すでに天才をうたわれ、さる独逸ドイツ人音楽教授の愛弟子まなでしとなって、年と共にそのは進み、今では懇望こんもうされてステージに立つ事も屡々しばしばであった。
妖虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ことごとくこれをこの一書の中に注ぎ込んだ過去の苦心談は、先生の愛弟子まなでし山県五十雄やまがたいそお君からくわしく聞いて知っている。
創立以来勤続三十年といふ漢文の老教師は、癖になつてゐる鉄縁の老眼鏡を気忙きぜはしく耳にはさんだりはづしたりしながら、相好さうがうくづした笑顔で愛弟子まなでしの成功を自慢した。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)