“ぼくさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
樸斎40.0%
卜斎20.0%
嘿斎20.0%
墨齋20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「嘉永四辛亥十月廿四日、与立夫魯直酔梅家弟柏軒、同訪高滝大夫旅館、此日大夫遊篠池、有詩次韻。昔年今日訪君家。記得林泉清且嘉。亡友共算暁星没。問齢同歎夕陽斜。詩題檠上奇於壁。酒満尊中何当茶。酔渇頻思蜜柑子。二千里外福山賒。」高滝大夫の称は樸斎ぼくさい詩鈔
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
見ると、そこが卜斎ぼくさい細工小屋さいくごやか、東のすみにぽッと明るいほのおがみえて、トンカン、トンカン、つち鉄敷かなしきのひびきがしている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
卜斎ぼくさいは、つれてきた半助などには目もくれず、頭からこのなまけ者の抜け作などとどなりつけて、さんざん油をしぼったあげく
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
嘿斎ぼくさいいはく、すべて祭礼に用ふる傘矛かさぼこといへる物はいにし羽葆葢うほかいの字をよめり、所謂いはゆるさんにして(きぬかさとよむ)神輿鳳輦しんよほうれんおほたてまつるべき錦蓋きんかい也といへり。なほせつありしが長ければはぶく。
一つの人生敗北を味はうわけです。さういふ一休は小説になるのぢやないかな。泣きベソをかいた一休。彼の弟子の墨齋ぼくさいが描いた一休の肖像畫を見てゐると、じつに人間臭い顏つきをしてゐる。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)