“ほくめん”の漢字の書き方と例文
語句割合
北面100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
差上しに二條家御感ぎよかんの餘り其まゝ奏聞そうもんなし給へば賤敷いやしき女にもかゝ風流ふうりう有けるよと即座そくざに御うた所へつかはされ歌仙かせんくはへさせられ又北面ほくめん北小路きたこうぢ從五位下東大寺とうだいじ長吏ちやうり若狹守藤原保忠わかさのかみふぢはらやすたゞ 勅使ちよくしとして祇園へいたり 勅使なりと聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
まだその頃、北面ほくめん伺候しこうの二十六、七の若武士にすぎなかった卜部兼好うらべかねよしには、それが初恋だった。火となって、女の許へ通った。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雨乞いの祈祷はの刻(午前十時)を過ぎても何の効験しるしも見えなかった。壇のまわりには北面ほくめんの侍どもが弓矢をとって物々しく控えていた。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)