“びじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
尾錠66.7%
郿城11.1%
眉上11.1%
鉸具11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十五の時に、はかまをひもでめる代わりに尾錠びじょうで締めるくふうをして、一時女学生界の流行を風靡ふうびしたのも彼女である。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「さもあらば、蜀勢はまたようの二郡へ攻めかかるだろう。張郃、足下そっかはこの長安を守れ、われは郿城びじょうを固め、雍城ようじょうへは孫礼をやって防がせよう」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
察するに、彼は斜谷やこく郿県びけんの西南三十里・斜谷関)へ出て、郿城びじょう(陝西省・郡県)を抑え、それより兵をわけて、箕谷きこく(府下城県の北二十里)に向うであろう。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「二八誰ガ家ノ女、飄トシテ来リ岸蘆がんろニ倚ル、鳥ハ眉上びじょうすいヲ窺ヒ、魚ハ口傍こうぼうノ朱ヲろうス」
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
肩から胸当てを釣っている鉸具びじょうは、現今使っているものと少しも違わない。胸から腹へかけては、体とピッタリ密着して、体が動くと共にギュウギュウと鳴りそうな感じである。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)