“ひらった”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
扁平60.0%
20.0%
20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
扁平ひらったく、薄く、しかも大ぶりな耳へ垂らして、環珠数わじゅずを掛けた、鼻の長い、おとがいのこけた、小鼻と目が窪んで、飛出した形の八の字眉。大きな口の下唇を反らして、かッくりと抜衣紋ぬきえもん
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こいつおかしいと思ったので、直ぐに後をつけやした。それ私は四尺足らず、三尺八寸という小柄でげしょう。もっとも頭は巾着きんちゃくで、ひらったく云やア福助ふくすけでさあ。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
幕がいた——と、まあ、言うていでありますが、さてただ浅い、ひらったい、くぼみだけで。何んのかざりつけも、道具だてもあるのではござらぬ。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)