“ひまつぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
暇潰64.7%
閑潰17.6%
隙潰17.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まことに世をすねた好事家こうずかが、ひそかに暇潰ひまつぶしにこしらえたとも呼びたい、それはなんの意義をも持たぬかに見える全くの袋小路であった。
地図にない街 (新字新仮名) / 橋本五郎(著)
探偵小説は十八世紀の末葉、仏蘭西フランス巴里パリに居住する有閑婦人が、当時の社交界に横行するスパイ連中の秘密戦術に興味を駆られて、閑潰ひまつぶしに創作し初めたものに萌芽しているという。
探偵小説の正体 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
清さんは何ともお思ひなさるまじく飛んだ隙潰ひまつぶしをしたなどと申しをられ候ふ事と存じ候、この始末後にて考へ候ふに、私にばちでも当つたのかお前様のおもいが通つてゐたのか
そめちがへ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)