“はんべ”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
村の顔役として村長とホセ警官と小学校長とがこの大先生のお側にはんべってサービス至らざるなく、大先生の鑑定を一刻千秋の思いで待ちびているのであったが
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
子路が他の所ではあくまで人の下風に立つを潔しとしない独立不羈ふきの男であり、一諾千金いちだくせんきんの快男児であるだけに、碌々ろくろくたる凡弟子然ぼんていしぜんとして孔子の前にはんべっている姿は
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
熊本からまた倫敦ロンドンに向った。和尚の云った通り西へ西へとおもむいたのである。余の母は余の十三四の時に死んだ。その時は同じ東京におりながら、つい臨終の席にははんべらなかった。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)