“はつげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
発現33.3%
発顕33.3%
発言16.7%
發言16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岩畳な彼をるゝその家は、基礎どだい切石きりいしにし、はしらの数を多くし、屋根をトタンでつつみ、えんけやきで張り、木造のおにいわやの如く岩畳である。彼に属する一切のものは、其堅牢けんろうな意志の発現はつげんである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
このような霊性を帯びた深い表情が日本人の顔に発顕はつげんするのはごくまれなので、いったいどういう高い精神生活を送ったひとなのだろうと眼を見張らせずにはおかなかった。
ハムレット (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
一番困るのは法制局長官というものは、法律的な問題について、重要発言はつげんをする責任があるのに、その人間の学説がくせつが疑われ、したがってそれが乱臣賊子扱いされていることである。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
勘次かんじさんてえなゝ、ありや勘定かんぢやうにやへえんねえもんだんべか」と呶鳴どなつたものがあつた。唐突たうとつ發言はつげんしばら靜止せいしして彼等かれらにはか威勢ゐせい拍手はくしゆした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)