“のどごえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
喉声100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一輪の薔薇ばらをボタンの穴にさして、重々しい喉声のどごえ愛嬌あいきょうをふりまきながら、女たちの椅子いすから椅子へと歩き回ってる色男について、次のような言葉をクリストフは耳にした。
隼人は静かに近よっていった。小屋の中から、女の含み笑いが聞え、それがひそめた叫び声になり、男の太い喉声のどごえがなにか云った。隼人は小屋の戸口の脇に立った。
ちくしょう谷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
時々馬鹿げた喉声のどごえが口かられていた。クリストフはびっくりした。初めは父がふざけてるのだと思った。しかしじっと身動きもしないでいるのを見ると、急に恐しくなった。