“にぎやか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
97.8%
繁華2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからにぎやかな往来へ出ると、ぽつぽつ雨が降つて来た。その時急にさつきの女と、以前つた所を思ひ出した。今度は急に下司げすな気がした。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
初め市中との交通は白髯橋しらひげばしの方面一筋だけであったので、去年京成電車が運転を廃止する頃までは其停留場に近いところが一番にぎやかであった。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
隨分ずゐぶん故郷こきようそらなつかしくなつたこと度々たび/\あつた——むかし友人ともだちことや——品川灣しながはわん朝景色あさげしきや——上野淺草うへのあさくさへん繁華にぎやかまちことや——新橋しんばし停車塲ステーシヨンことや——回向院ゑこうゐん相撲すまふことや——神樂坂かぐらざか縁日えんにちことや——よろづ朝報てうほう佛蘭西フランス小説せうせつことや——錦輝舘きんきくわん政談せいだん演説えんぜつことや——芝居しばゐこと浪花節なにはぶしこと