“なごりお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
名残惜93.8%
多恨6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こと今朝けさ東雲しののめたもとを振り切って別れようとすると、お名残惜なごりおしや、かような処にこうやって老朽おいくちる身の、再びお目にはかかられまい、いささ小川の水になりとも
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
余は生きた池辺君の最後の記念としてその姿を永久に深く頭の奥にしまっておかなければならなくなったかと思うと、その時言葉を交わさなかったのが、はなはだ名残惜なごりおしく思われてならない。
三山居士 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
相逢無語翻多恨 いてことばかえって多恨なごりお
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)