“どろばう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
泥坊26.7%
盜賊26.7%
盗賊20.0%
盗坊13.3%
盜人6.7%
盗人6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
犬達を押しのけて、真黒まつくろな着物の男を引捕ひつとらへました。調べてみると懐に一杯お金をつめこんでゐます。泥坊どろばうなんです。
犬の八公 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
これが徳川幕府始まつて以來の大盜賊どろばうだつたに相違ありません。
盗賊どろばう!』最初勝平は、さう叫ばうかとさへ思つたが、彼の四十男に相当した冷静が彼の口を制したが、その次ぎに、ムラ/\と彼の心を閉したものは、漠然たる嫉妬だつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
「艦長殿。盗坊どろばうが分かりました。これが宝石で、これがそれを盗んだ奴であります。」
(新字旧仮名) / ジュール・クラルテ(著)
助けられしはうれしく思ひしが是また同じく勾引かどはかし盜人どろばうにてあるべし如何してよからんやと薄氣味惡うすきみわる胡亂々々うろ/\するを見て半四郎は是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
するのみなり時に半四郎は大音だいおんあげ盜人どろばう這入はひりしぞや家内の者共起給おきたまへ/\とよばはるにぞ夫れと云つゝ亭主は勿論もちろん飯焚めしたき下男迄一同に騷ぎたち盜人は何處いづくへ這入しと六尺棒或ひは麺棒めんぼう又ははゝき摺子木すりこぎなど得物を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
このごろ又外国人ぐわいこくじんを殺しし盗人どろばうあり我心わがこころあやしきを君はとがむな
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)