“とむらい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
葬式63.8%
12.8%
9.6%
送葬6.4%
葬礼4.3%
埋葬2.1%
葬儀1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
直ちに翌日からまるで「葬式とむらい機関車」の奇妙な事件なぞはもう忘れてしまった様に、イケ洒蛙洒蛙しゃあしゃあ平常ふだんの仕事を続け出したんです。
とむらい機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
踊る足音が次第に彼方に去って夜が重なった。彼は陳子文のとむらいの駒の音と、夜の外気に鳴る風琴の不気味をしとねのなかで聞いた。
地図に出てくる男女 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
「そうか、それは気のどくだが、お父さんを殺されたうえに、虎を殺したら、大損じゃないか、それよりか、俺に売れ、その売った金でお父さんのとむらいをしたらどうだ」
虎媛 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その時は兄の代理として、祖母おばあさんのお送葬とむらいをするために出掛けたことがある。それぎりだ。すべては彼の境涯が許さなかった。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
なにしろ日本橋の上を通る葬礼とむらいの早桶が毎日二百も続いたというのですから、お察しください。
半七捕物帳:59 蟹のお角 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
埋葬とむらいだけをなすって、うして又此方こちらへ遊びに入らしって下さい、お賤さん、私が申しますとやどが立腹致しますから、何卒どうかあなたから、今夜だけ帰って子供の始末を付けてやれと仰しゃって
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
飯田町の狭い路地から貧しい葬儀とむらいが出た日の翌日の朝の事である。新宿赤羽あかばね間の鉄道線路に一人の轢死者れきししゃが見つかった。
窮死 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)