“とつじょ”の漢字の書き方と例文
語句割合
突如100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、突如とつじょとして、雷霆らいていのように、一喝されて、こちらは、身を隠して、隠密おんみつと事を成そうとしつつある、いわば、後暗い彼——
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
突如とつじょとして、このとき、みみをつんざくような砲声ほうせいが、間近まぢかでしました。みじかく、またながかった、二人ふたりゆめやぶれたのです。
戦友 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「何をいかるやいかの——にわかげきする数千突如とつじょとして山くずれ落つ鵯越ひよどりごえ逆落さかおとし、四絃しげんはし撥音ばちおと急雨きゅううの如く、あっと思う間もなく身は悲壮ひそう渦中かちゅうきこまれた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)