“てしょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手燭98.8%
手職1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されどもかれは聞かざる真似して、手早くじょうを外さんとなしける時、手燭てしょく片手に駈出かけいでて、むずと帯際を引捉ひっとらえ、掴戻つかみもどせる老人あり。
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
満腹の友情にあふれる笑い口から誘われて、ぬっと手燭てしょくの光野へ踏みこんできた人影を見ると……つんつるてんのぼろ一枚に一升徳利。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
けれども手職てしょくが出来たらしい割りにお客の取り付きがわるく、最初に生れた男の子の久禄きゅうろくというのは生涯音信不通で、六ツの年に他家よそへ遣るという有り様であった。
あやかしの鼓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)