“てあかり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手燭33.3%
手明灯33.3%
手燈33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この時二人の下男が手燭てあかりを持って駆けつけた。レイモンドがも一人の倒れている男を見ると、それは伯爵の信用していた家令かれいのジャン・ドバルであった。
私はドバルにおこされたのです。ドバルは手燭てあかりを持って、ごらんのように昼間の仕度のままで私の寝台のかたわらに立っていたんです。もっともドバルは時々夜更よふかしをする癖があったのですがね。
嵯峨流さがりゅう手明灯てあかりやそれらの利用などを考え合せるに、この一流の黒衣くろごも忍者の故智を盗んだものにちがいなく、しいて名づければこう申しましょうか——白浪流しらなみりゅう早抜はやぬきの黒衣。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
義元の同朋どうぼう伊丹権阿弥いたみごんあみという者が、中門まで手燈てあかりを持って出迎えに出ている様など、夜の茶会にふさわしく、灯影ほかげのゆらぎ、虫の音など、風流の気につつまれて見えたが、義元が通って
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)