“ちのけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
血気83.3%
血氣16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
看護婦が急いで行って、一足の紅緒べにをの草履を足元にそろへた。お葉は、慄へながら血気ちのけのないやうな、白い死んだやうな片足をそっと降した。
青白き夢 (新字旧仮名) / 素木しづ(著)
一つ部屋で、お傍にでも居ましたら、もう、それだけで、生命いのちも惜しゅうはござりますまい。まして、人間のしいなでも、そこは血気ちのけの若いやつでござります。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
致し候に翌年よくねん三月安産あんざんせしが其夜の中に小兒せうに相果あひはて娘も血氣ちのけ上りて是も其夜のあかつきに死去致し候に付き近邊きんぺんの者共寄集よりあつまり相談するも遠國者ゑんごくもの菩提所ぼだいしよなく依て私しの寺へ頼みはうむり遣し候其後お三婆は狂氣きやうき致し若君樣わかぎみさま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)