“せんじゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
繊弱87.5%
選択12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒い手編みの丸首のセーターが、薄っぺらな学生服のえりからはみ出し、むこうを向いた色白な秀才タイプの彼の首を、よけい繊弱せんじゃくに、かぼそく見させていた。
煙突 (新字新仮名) / 山川方夫(著)
派手も明るさも、平家の人々がまとった浮薄ふはくとはちがう。繊弱せんじゃくではない。いたずらにぜいでもない。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一方——栂尾とがのお明慧みょうえ上人が、学理の上から、法然の「選択せんじゃく本願念仏集」やその他の教理を反駁して、大きな輿論よろんを学界によび起しているので
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
明慧はしていないのだ。——発菩提心ほつぼだいしん、往生安楽国——という見地から、法然上人の選択せんじゃく本願念仏集を真っ向から粉砕している口吻こうふんで、念仏門の邪見十六条というものをかぞえあげている
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)