“じんようこう”の漢字の書き方と例文
語句割合
潯陽江100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前の晩私は九江キュウキャンにとまった。ホテルは即ち大元洋行である。その二階に寝ころびながら、康白情氏こうはくじょうしの詩を読んでいると、潯陽江じんようこうはくした支那の船から、蛇皮線だか何かの音がして来る。
長江游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
又古人の満沙弥まんしゃみが行った所の風流を真似て歌を詠んで見たりするのである。又ゆうべともなって夕風が桂の樹にあたってさやさやと樹の騒ぐ時には潯陽江じんようこうの夕景色を想ったりするのである。
現代語訳 方丈記 (新字新仮名) / 鴨長明(著)
潯陽江じんようこうでは商人のためにも名曲をかなでる人があったのでございますから。
源氏物語:13 明石 (新字新仮名) / 紫式部(著)