“じょりんもく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
如輪木25.0%
如輪目25.0%
如鱗木25.0%
如輪木目12.5%
如輪杢12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……つもっても見ねえ、この通り羽目はひのき白磨しろみがきにして、天井は鶉目うずらもく、小座敷の床柱には如輪木じょりんもくをつかい、飯台は節無し無垢むくの欅ぞっき、板場はすべて銅葺あかぶきにして出てくる徳利が唐津焼からつやき
それに金ぴかの仏壇、けやき如輪目じょりんもくの大きな長火鉢ながひばち、二さお箪笥たんすなど調度も調ととのっていた。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
見ると御母おっかさんが、今起き立の顔をして叮嚀ていねい如鱗木じょりんもくの長火鉢をいている。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
象嵌ぞうがん釘隠くぎかくし一個が、何両につくとか、中門の如輪木目じょりんもくの一枚板は何十両だとか、小判で張り詰めたような馬鹿げた豪奢ごうしゃが、すべて皮肉な歯を剥いて人間を嘲笑あざわらっているように見える。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女軽業の親方のようなものが、大きな如輪杢じょりんもくを持ち込んで、これに江戸一流女軽業と書いて下さい、なんていう程度のものに過ぎないのです。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)