如輪木じょりんもく)” の例文
長火鉢と云うとけやき如輪木じょりんもくか、あか総落そうおとしで、洗髪あらいがみの姉御が立膝で、長煙管ながぎせる黒柿くろがきふちへ叩きつける様を想見する諸君もないとも限らないが、わが苦沙弥くしゃみ先生の長火鉢に至っては決して
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
……つもっても見ねえ、この通り羽目はひのき白磨しろみがきにして、天井は鶉目うずらもく、小座敷の床柱には如輪木じょりんもくをつかい、飯台は節無し無垢むくの欅ぞっき、板場はすべて銅葺あかぶきにして出てくる徳利が唐津焼からつやき