“じゃくら”の漢字の書き方と例文
語句割合
雀羅100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雀羅じゃくらを張った破風はふから鬼の腕でものびそうに思われる、——その朽ちかしいだ山門の、顔をなでられてもわからないようなやみのなかに、チラリと、銀簪ぎんかんざしの光がうごきました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし一ばん貧乏くじをひいたのは、警察医のスチューワート氏でした。誤まった鑑定をしたために、その後すっかり評判が悪くなって、門前雀羅じゃくらを張るようになったそうです。
誤った鑑定 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
それにもう内が台なしですからね、私が一週間も居なかった日にゃ、門前雀羅じゃくらを張るんだわ。手紙一ツ来ないんですもの。今朝起抜けから、自分ではたきを持つやら、掃出すやら、大騒ぎ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)