“しやあ／＼”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
洒々	70.0%
洒亞々々	10.0%
洒唖々々	10.0%
洒蛙々々	10.0%

洒々

『大變な事になるんですね。』と自分は極めて洒々（しやあ／＼）たるものである。尤も此お説法中は、時々失笑を禁じえなんだので、それを噛み殺すに少からず骨を折つたが。

雲は天才である (旧字旧仮名) ／ 石川啄木(著)

洒亞々々

旦（だん）は洒亞々々（しやあ／＼）としたもので、やつとこな、と湯船（ゆぶね）を跨（また）いで、ぐづ／＼／＼と溶（と）けさうに腰（こし）の方（はう）から崩（くづ）れ込（こ）みつゝ眞直（まつすぐ）に小兒（こども）を抱直（だきなほ）して、片手（かたて）を湯船（ゆぶね）の縁越（へりご）しに、ソレ豫（かね）て恁（か）くあらんと

銭湯 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)

洒唖々々

素人（しろうと）の悲しさ、手掛りの端つこも掴めません——それどころか、お新と長次郎の睦（むつま）じさや、吉五郎お辰の仕合せな樣子、要助の洒唖々々（しやあ／＼）した顏などを見ると、凡夫の淺ましさで、所持金を使ひ果して

銭形平次捕物控：056 地獄から来た男 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)

洒蛙々々

と洒蛙々々（しやあ／＼）してゐる。

茶話：02 大正五（一九一六）年 (新字旧仮名) ／ 薄田泣菫(著)