“しゃしゃ”の漢字の書き方と例文
語句割合
洒々100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あまりの暴言に、夫人は正面からピシャリと叩かれた思いで、しばし呆気に取られて、美和子の顔を、まんじりともせず眺めていたが、その洒々しゃしゃとした容子に、また腹が立って来て
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
七匹生れたことを話して一匹貰ってくれまいかと頼むと、橋口君は、さあ、と首を縦に振りかけたが、奥さんが洒々しゃしゃり出て、犬は嫌いだと言うんだ。猫なら好きですから何匹でも戴きます、だとさ。
好人物 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
思いきって、こういってのけてみたものの、もし弦之丞が承知したら、なんと間が悪いことだろう、道中も洒々しゃしゃとして歩けはしない、などとお綱は他愛たあいもない取り越し苦労までする。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)