“しゃみせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
三味線97.1%
三絃2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は健三にその寄席で聴いたしかおどりとかいう三味線しゃみせんの手を教えたり、またはさばを読むという隠語などを習い覚えさせたりした。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
阿呆陀羅経のとなりには塵埃ほこりで灰色になった頭髪かみのけをぼうぼうはやした盲目の男が、三味線しゃみせんを抱えて小さく身をかがめながら蹲踞しゃがんでいた。
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
みちの右側にある小料理屋から三絃しゃみせんが鳴って、その音といっしょに女の声もまじって二三人の怒鳴どなるような歌が聞えていたが、彼の耳には余程遠くの方で唄っている歌のようにしか思えなかった。
水郷異聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
二階からは三絃しゃみせんつづみの音がにぎやかに聞こえた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
隣では太鼓と三絃しゃみせんの音がにぎやかに聞こえた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
向こうの料理店から、三絃しゃみせんの音が聞こえた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)